横浜赤レンガ倉庫での展示を終えて|A Quiet Presence

赤レンガ倉庫

横浜赤レンガ倉庫 1号館にて開催された
「The Square vol.5」での展示を終えました。

実際に作品をご覧いただけたこと、心より嬉しく思います。

今回の展示は、私にとってひとつの節目でもありました。
オートクチュール刺繍を始めて10年以上が経ちますが、
作品を絵として“展示する”という形でお披露目するのは、今回が初めての試みでした。

慣れないことも多く、手探りの部分もありましたが、
制作の時間はとても濃密で、豊かなものでした。
素材と向き合いながら、改めて「つくる」ということを考える時間になったように思います。


テーマ「A Quiet Presence」について

今回のテーマは、
“穏やかな時間の中にある、かすかな気配”

楽しくお茶をしているひととき、
どこからともなく聞こえてくる鳥のさえずり。

そんな、意識を向けなければ通り過ぎてしまうような
やわらかな瞬間をイメージしました。

アンティークの食器には、鳥のモチーフが多く見られます。
当時の人々もまた、日常の中でふと耳にする音や、
自然の気配に心を寄せていたのではないか。

そんな想像から、今回の作品は生まれました。

オートクチュール刺繍と表現について

オートクチュール刺繍というと、
華やかで煌びやかな印象を持たれることも多いですが、

今回の制作では、
光や装飾だけではなく、
空気や静けさのようなものをどう表現できるかを意識していました。

まだまだ試行錯誤の途中ではありますが、
自分の中で新しい方向性に触れられた感覚もあります。

日本文藝 展示会場

これからについて

初めての展示を終えて、
課題も、手応えも、どちらも感じています。

これからも少しずつ、
素材と向き合いながら制作を続けていきたいと思います。

足を運んでくださった皆さま、
本当にありがとうございました。

展示会場入り口

A Quiet Presence

穏やかな時間。
やわらかな空気に寄り添う、かすかな気配。

穏やかな時間のそばにある景色を、
リュネビル刺繍と古い素材で表現しました。

A quiet presence.
A subtle presence, gently resting in soft air.

Created using traditional French Luneville embroidery and antique materials,
this piece captures a tranquil scene shaped by time.

小鳥のオートクチュール刺繍アップ

「The Square vol.5」
横浜赤レンガ倉庫 1号館
2026年4月24日–26日

Special Thanks
日本文藝