オートクチュール刺繍で使われる糸、フィラガン

オートクチュール刺繍を始めると、まず出会う糸のひとつが「フィラガン(Fil à gant)」です。

フランス語で Fil à gant は「手袋の糸」という意味。
もともと手袋などに使われてきた糸で、細いのに丈夫なのが特徴です。

フィラガンには蝋引きが施されていて、毛羽立ちが少なく、適度な張りがあります。

オートクチュール刺繍では、
ビーズやスパンコールを連続して刺していくため、糸の丈夫さはとても大切。

細い糸だからこそビーズの穴を通しやすく、蝋引きによる適度な張りも、刺繍をするときの扱いやすさにつながっています。

そして、糸の色も刺繍の表情をつくる大切な要素。
特にオーガンジーなどの透ける素材に刺繍すると、糸の色がそのまま見えたり、素材を通して柔らかく透けたりします。同じビーズやスパンコールを使っていても、糸を変えるだけで作品の雰囲気が変わることがあります。

私自身は、リネンやチャコールグレー、エクリュを、刺繍素材に馴染ませたいときによく使います。
ポイントでカラーやメタリックを使うのも面白いです。

ベーシックな色は主張しすぎないからこそ、ビーズやスパンコールの色を引き立てながら、刺繍全体に静かなニュアンスを加えてくれます。

オートクチュール刺繍を学び始めた頃から、私自身も使ってきた馴染みのある糸。
華やかなビーズやスパンコールの陰で、目立つことなく刺繍を支えている糸にも、長く使われてきた理由があります。

filcoteでは、そんな刺繍の素材についても、その背景や特徴を知りながら選んでいます。

フィラガンを使ってみる

filcoteでは、オートクチュール刺繍に使いやすい色を選んでご用意しています。
※現在、色によっては在庫切れとなっているものもあります。

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