ヴィンテージとアンティークの違いと、素材の小さな教科書

刺繍と刺繍とアクセサリー制作の合間に、ふと残しておきたいことが増えてきました。
道具のこと、素材のこと、刺繍の歴史の小さな豆知識。
制作の途中で「これってどうだったかな?」と調べたことが、気づけばノートの隅々に溜まっていきます。
このブログは、そんな私自身の“制作の記憶”を残す場所としてはじまりました。
FILCOTEのアクセサリーは、一つひとつ素材の声を聴きながら形になっていく手仕事です。
光の入り方で表情が変わるヴィンテージビーズ、針の角度で印象が変わるシルク糸。
どれも「使う前に一度知っておきたい」背景があり、その小さな知識こそが作品の奥行きになっていきます。
たとえば、ヴィンテージとアンティークの違い。
制作を始めたころ、私はなんとなくで使い分けていましたが、正確にはこんな定義があります。
アンティーク:100年以上前に製造されたもの
ヴィンテージ:20年以上経過し、100年未満のもの
ほんの小さな違いでも、作品の紹介文や素材との向き合い方が変わってきます。
そんな、当たり前のようで意外と知られていないことを、ここで少しずつまとめていけたらと思っています。
ここは “読み物としてのブログ” であると同時に、
制作に向かう自分自身への、小さな教科書のような場所でもあります。
旅先で出会った色の話、フランスで学んだ刺繍の記憶、日々の制作の裏側。
そして、素材を探して蚤の市を歩いていたころの小さな発見も、そっとここに残していけたらと思います。

